カテゴリー
ビジネス中国語

翻訳料金「高い=高品質」とは限らない。目安と考え方

よく中日翻訳・日中翻訳は「高いから質が高い」のか、 「安いから粗悪」なのかという話題を耳にします。結論からすると、当社は「高いから質が高いとは限らない」「安いから粗悪とは限らない」と考えております。それは、「そこにどれだけの人・会社が入り込んでいるか」「中間マージンがどれだけ発生しているか」ということが鍵を握っているからです。
こちらの構造をご覧ください。日中翻訳会社の平均的な料金形態を参考例とします。

【中国語→日本語の翻訳見積り】
大手翻訳会社A:専属営業マンあり、1文字当たり18円、翻訳・校正は下請け
中堅翻訳会社B:専属営業マンなし、1文字当たり12円、翻訳・校正は下請け
小規模翻訳会社C:専属営業マンなし、1文字当たり8円、翻訳・校正は下請けなし

料金だけ見ていると「翻訳会社A」は「高いから品質は高いだろう」と判断します。「翻訳会社B」は「基本的に品質は大丈夫だろう」と判断します。「翻訳会社C」は「格安だけど品質は大丈夫?」となります。

では、内訳をみてください。「営業マンあり」「下請けあり」は、価格全体の割合に対し非常に大きなウェイトを占めます。つまり、「専属営業マンの有無」「中間マージンの有無(下請けに出すか)」が翻訳料金に大きな影響を与えるのです。特に大きなのは「中間マージンの有無」と言われています。翻訳業務をどれだけ下請け出しているか、そこにどれだけの人や会社が介在し、中間マージンを得ているかが翻訳料金を決定していると言っても過言ではありません。

翻訳会社が下請けに業務を発注する際に「中間マージン」として得る金額は「50~70%」と言われています。さらに、二次請け、三次請けが発生していたらどうでしょうか。例えば、翻訳会社A(マージン60%)→翻訳者(マージン40%)→二次請け→三次請けと流れると、1文字18円で依頼したものが、一次では7円、二次では4円、三次では2円となることもあるでしょう。さらに、校正・チェックも下請けとなると単価はさらに下がります。さらにここに、営業マンの有無も加わったら…

実際に、とある翻訳プロジェクトで、発注単価は15円であっても、人や会社をはさむことでその都度マージンが発生し、翻訳は2円、校正は1円を下回るプロジェクトがありました。これでは品質確保は非常に難しくなりますね。
せっかく高い単価を支払ったにも関わらず、単価が2円の実力しかない翻訳者が一次翻訳を担当し、そこにチェックが入って納品されたとしたら…。「翻訳料金が高い=翻訳品質が高い」という構造が必ず成り立つかと言うと、そうではないケースも存在するということが分かります。この構造は現実的に存在し、それによって経営が成り立っている状況もありますし、このような大手の安定したレベルを確保できる体制が必要というお客様もいらっしゃるでしょう。しかし、大部分のお客様はより効果的な費用体系、費用対効果を望まれているのではないでしょうか。

そうなると、「翻訳会社C」は、翻訳料金は低価格ですが、専属営業スタッフの人件費を省き、下請けに出さず、翻訳業務はできる限り社内で完結させている構造ですので、品質を確保したうえでの正当な翻訳料金を提示しているということになります。そのため、必ずしも「安かろう悪かろう」ではないことが分かります。

当社は「翻訳会社B」と「翻訳会社C」の中間に該当します。営業専任スタッフはおかず、これまで培ってきたお客様との信頼関係で成り立っております。言語や分野、分量によって外注に出す場合もありますが、翻訳業務はできる限り社内で完結するようにしております。これにより、大手の半額以下の翻訳料金で、まったく遜色のない品質の翻訳をご提供できているのです。特に英語・中国語・タイ語はほぼ社内で翻訳業務を行うため、コストを抑えることができます。これが「高品質」で「低価格」を実現できる理由です。

お見積りは無料です。お気軽にお問い合わせください。
お見積 言語と料金